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種がなくても大繁殖/ムラサキカタバミ

2005年12月22日

カタバミ科 Oxalis corymbosa
ムラサキカタバミ
冬の寒空の下、鮮やかな赤紫の花を見つけた。
ムラサキカタバミである。
可憐な花はどこか儚さを感じさせる。が、なかなかどうして、繁殖力の強い植物だ。
休耕中のサトウキビ畑や道端。ちょっと油断すると庭の隅に生えていたりする。
だから庭の手入れをしろというのに。自分に言い聞かせておこう。
これだけの繁殖力を見せるにも関わらず本種は種子を作らない。
いわゆる栄養生殖で増えているということになる。
日本には大正時代に移入されたと言うことだが、栄養生殖だけで増えたなら
日本にある個体は全てクローンになるのだろうか。

ご幼少の頃、いわゆる昭和の話だが、この花を食べるのが流行っていた気がする。
今風に言うならエディブルフラワーである。
「犬のおしっこがかかっているからやめなさい」と母に言われそれ以来食べていない。
本当にかかっていたかどうかは知らないが食欲を無くすには十分な効果があったことだけは間違いない。
posted by ナマモノ at 14:39 | 沖縄 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 双子葉植物綱>フウロソウ目

庭の手入れ指標?/ウスベニニガナ

2005年12月16日

キク科 Emilia sonchifolia
ウスベニニガナ
タンポポと同じ様に綿毛で分布を広げるキク科植物。
油断していると庭のあちこちに生えてくる。手入れしていない私が悪いのだが。
ニガナということは食べられるのだろうか。それともニガナに似ているからついた名前なのかもしれない。

ネットで調べていると面白い情報に出会った。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/usubeni-nigana.html
英名では「Cupid's shaving brush」直訳すると「キューピッドのひげ剃りブラシ」
はて、天使もひげ剃りは必要なのだろうか。
posted by ナマモノ at 18:26 | 沖縄 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 子葉植物綱>キク目

着地大失敗/サイカブト

2005年12月12日

コガネムシ科 Oryctes rhinoceros
サイカブト
別名タイワンカブト。もともとは国内にいない種だったが農作物などと一緒に持ち込まれたらしい。

他のカブトムシと比べて一番の特徴はそのツノだろう。
雄でもホンのちょこっとしか飛び出していない。
そのためツノでは雌雄の区別が付けにくい。
雌雄の区別は腹端の毛深さで見分ける。毛深い方が雌。
腹部、しいては卵を保護するためだろうか。

実はもう一つ、国産のカブトムシと大きくちがう点を。
国産のカブトムシは季節ごとに生活史というものを持っている。
季節ごとに規則正しく発生〜成長を繰り返している。
が、サイカブトはそのようなことがなく、ほぼ年中成虫が出てきている。
これはもともと季節感の乏しい熱帯が原産だからだろうか。

さて、ひっくり返って目を赤くしているが、これは怒っているわけではない。
夜行性の動物に多いタペータムによる反射である。
posted by ナマモノ at 14:28 | 沖縄 ☔ | Comment(4) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

終の住処を得たり/フタスジハリカメムシ

2005年12月10日

ヘリカメムシ科 Plinachtus basalis
フタスジハリカメムシ
背中(胸部背面)に二つのスジと針を持つカメムシ…ですが、
個体変異が激しく背中の彫り物はいろんな形になります。
昨日紹介したハリツルマサキに選択的に寄生します。
カメムシに限らず多くの植物食の昆虫は比較的狭い範囲の種類しか食べません。

それは植物が作り出す「毒」のためです。

どんな植物でも多かれ少なかれ毒をもっています。
中でも一番量が多いのがDHMOという水酸の一種。人間でも多量に服用すると危険なので注意して下さい。
そのほかにも各種の毒を持っているため、それらを無毒化することができたものだけが生き残れました。
そうして生き残れた個体はほかの生存競争から一歩離れたところにいるため
それ以外の植物を食べる必要がなくなり、特定の狭い範囲の植物を食べるようになります。
それらをもう一歩進めたのが毒を蓄積する生物たち。
一部の蝶や河豚もそうですね。

カメムシの臭いももしかしたら植物の芳香成分を凝縮したものかもしれませんね。
posted by ナマモノ at 13:48 | 沖縄 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 昆虫綱>カメムシ目

リンゴ?/ハリツルマサキ

2005年12月09日

ニシキギ科 Maytenus diversifolia
ハリツルマサキ
方言名マッコウ。
ツルとついているが巻き付くような形状ではなく細い枝といった感じ。
葉は固めで小さな白い花を付ける。
実はごらんの通りリンゴに似ている様な気がするが大きさは5mm程度。
柄の付き方も違うし、こちらは平たいので間違うことはまずあり得ない。
じゃあ、なんでリンゴなんて書いたのか?
全然スケールの違うものを写真にしてみたら似ていたかなってそれだけのことです。
posted by ナマモノ at 11:21 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 双子葉植物綱>ニシキギ目

細いウエスト/アオモンイトトンボ

2005年12月07日

イトトンボ科 Ischnura senegalensis
アオモンイトトンボ雌
北海道を除くほぼ日本全土に分布。沖縄では周年発生しているようだ。
雄は名前の通り鮮やかな青い腹部と緑色系の体色を持つ。
写真はまだ成熟仕切っていないお嬢さんだ。
トンボ類は羽化してもすぐに繁殖できるわけではなく、成熟に時間がかかる種が多いらしい。
そのあいだ水場を離れ、このようにむしゃむしゃもしゃもしゃしながら成熟すると体色も変わっていくとか。
それにしてのこんな細い腹部でどうやって消化しているのだろうか。
クロスジスズバチとはまた違った細さである。
このときのメニューはミバエ類の丸かじり。
ちょうど物差しを持っていたので身長を測らせていただいた。
posted by ナマモノ at 21:35 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>トンボ目

減速できません!/アシナガキアリ

2005年12月05日

アリ科 Anoplolepis gracilipes
アシナガキアリ
別名アメイロハヤアリ。
非常に長い脚と触角が特徴。
その長い脚と赤いボディで通常の三倍の速度で迫ってくる。何を基準に三倍かはわからないが。
写真の個体は眉を運んでいるところ。引っ越しの途中だろうか。
アリマキやカイガラムシの世話をしたり甘いもののあるところでは極ふつうに見られるアリだが、もともとはアフリカからの移入種らしい。
クリスマス島などでは「クレイジーアント」と呼ばれ現地の生態系をかき乱しているとか。
もっとも、クレイジーな生き物の代表格は人間なんだろうけどね。
posted by ナマモノ at 11:12 | 沖縄 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>ハチ目

蒼いバラに化けるか?/チョウマメ

2005年12月03日

マメ科 Clitoria ternatea L.
チョウマメ
カール・フォン・リンネという人物をご存じだろうか。
「分類学の父」とも呼ばれる植物学者である。
その彼によって命名された動植物は命名者の名前に"L."を付けられており、
このような省略ができるのは彼が命名した動植物に限られている。いわば特権である。
そして本種の命名者は"L."である。デスノートとは関係ない。
その直前の"ternatea"はインドネシアのモルッカ諸島にあるテルネイト島産を意味している。
残りの"Clitoria"だが、これが女性器をあらわす。マメだけに。
花の形から名付けたらしいが、納得のいく造形だ。
造形には納得いくが命名にはちょっとまずくないですか、リンネさん?

タイトルの意味ですが、今世界中で研究されている青いバラ。
そのバラの青い色素の候補として上がっているのが本種の色素らしい。
いつかこんな鮮やかな蒼いバラが登場するのだろうか。
posted by ナマモノ at 19:46 | 沖縄 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 双子葉植物綱>マメ目

真夜中の来訪者/アカギカメムシ

2005年12月02日

キンカメムシ科 Cantao ocellatus
アカギカメムシ
奄美大島以南に分布するカメムシの一種。
一見すると甲虫の様にも見えるが、れっきとしたカメムシであり臭いらしい。私は臭いを嗅ぐ度胸がない。

彼等には驚くような習性があり、母親は卵を産み終わったあともそれに覆い被さるようにして保護をするという。
幼虫が孵化したあともこのような行動を続けるという。
このあたりの子煩悩さは同じカメムシ目のコオイムシに通じるものがあるかもしれない。

カメムシの仲間は集団性が強いことも特徴で、よく食草のアカメガシワに集団を作っているらしい。
私は未だかつて集団を見たことがないのだが、それは活動範囲のせいだろう。

写真の個体はだいぶ色が薄くなっているが、これは羽化から時間が経っているため。
若いうちは色鮮やかだが次第に薄くなっていくという。人間の頭髪と同じく色素がなくなるためだろうか。
湊和雄のデジタル南島通信によれば栄養のあるものを摂れば色が回復するらしいので人間より深刻じゃないかもしれない。

子育て中に若虫がみるであろう母虫の腹側写真
アカギカメムシ腹
posted by ナマモノ at 19:18 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>カメムシ目
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