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ガラスの向こうに/ゴマダラカミキリ

2006年09月11日

カミキリムシ科 Anoplophora malasiaca
06090101.jpg
おそらく日本で一番知られているカミキリムシ。もちろん沖縄でも一般的。
名前の由来は前翅の斑模様から。
30mm前後と大きく、配色のほかに食性の広さも目立つ理由だろうか。

他の多くの甲虫類と同じく動きものっそりしてる上、飛ぶのは苦手らしく非常に不
格好な飛び方になる。
しかし顎の強さは飛び抜けていて、この顎で樹皮に穴をあけて産卵する。そのため樹木に対して害虫扱いされることが多い。

本種に限らずカミキリムシ類は捕まえるとキュイキュイ鳴き声を出す。
もちろん昆虫類に声帯はないので本来は声ではないのだが。
この音は胸部を擦りあわせて出している。セミ・スズムシ等昆虫の「声」はこのようなものが一般的なのかな?
posted by ナマモノ at 08:55 | 沖縄 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

飾りじゃないのよ顎(アギト)は/オキナワヒラタクワガタ

2006年05月15日

クワガタムシ科 Dorcus titanus okinawanus
オキナワヒラタクワガタ雌
沖縄で最もふつうに見られるクワガタムシ。
写真はメス。
雌雄の見分け方は顎の大きさ。あ、わざわざいうまでもないですね。

ヒラタクワガタは本州以南で見ることができ、10もの亜種に別れているらしい。
一応飛ぶことはできるのに地域分化が進んでいるのはあまり外出しないで潜っていることが多いからだろうか。

亜種ということは十分に交雑可能ということで、ペットが逃げた場合は影響が大きくなる。
日本産以外でも交雑できる種があるが、他地域の個体を「逃がすこと」だけは絶対に避けて欲しい。

さて、意外な話題を一つ。
クワガタムシの大顎、多くはオスの方が大きく立派なものを持っていることが多いです。
これはメスを奪い合う競争や餌場にきた他の虫を追い払うのに使っています。
ここまで書くとオスの大顎はすごい!と思えますが、実は欠点も。
何かを「挟む」ことに特化したため、本来の「咬む」ことが苦手になっています。
なので大好きな樹液を得るために樹皮を咬みきることができません。
メスの小さくとも力強い顎で作られた「餌場」でおこぼれを頂戴することになります。
母は強し。がんばれお父さんってところでしょうか。
posted by ナマモノ at 13:55 | 沖縄 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

立派な髭は漢のたしなみ/オキナワシロスジコガネ

2006年04月29日

コガネムシ科 Plyphylla schoenfeldti Brenske
オキナワシロスジコガネ
シロスジコガネに近縁で沖縄などに居るからオキナワシロスジコガネ。
わかりやすい。

本種の特徴は上翅の白い筋とオスの触角。
写真の前肢と交差している部分がそれ。
折りたたまれているので目立たないが、広げるとオイルヒーターのやラジエターのフィンのような形状になる。
これはメスのフェロモンを効率よく捉えるためと思われる。
ガなどもオスの触角が目立って発達しているのは同じ理由だろう。

撮影当日は気温が低かったためか動きが鈍く、じっくりと撮らせていただいた。
こうしてみると、結構毛深い。
SeaStar's Photolog: オキナワシロスジコガネによると朝方見かける個体は動けなくなることが多いようなので、夜で体力を使い切ったのかもしれません。
posted by ナマモノ at 03:31 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

モノクローム/ハイイロテントウ

2006年04月28日

テントウムシ科 Olla v-nigrum
ハイイロテントウ
今日はモノクロ写真。ごめんなさい、うそです。
囚われのLady Beetle、正体はハイイロテントウ。
国内では南西諸島が分布域でしょうか。ギンネムと共に持ち込まれたと見られる移入種です。

普通、テントウムシというと赤と黒のカラーリングを想像しますね。
キイロテントウという黄色(レモンイエロー?)なテントウムシも居ますが、赤〜オレンジ〜黄色と考えればそれほどかけ離れているわけでもなさそうです。
黒点が白くなる種や単色となる種も居ますが、モノクロなのは本種だけ。
かといって他のテントウムシと同じように「不味い」液を出します。
もしかすると人間に見えない波長域で同じカラーリングなのかも知れませんね。
posted by ナマモノ at 22:59 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | 昆虫綱>コウチュウ目

毛深い男は嫌われる?/ニジュウヤホシテントウ

2006年04月23日

テントウムシ科 Epilachna sparsa orientalis
ニジュウヤホシテントウ
まあ、もてるかどうかと体毛の関係は薄いと思うんですが。

毛の生えたテントウムシ、ニジュウヤホシテントウは農業害虫として有名です。
ナス科植物などの葉を食害するため、それらの葉を探すと食痕などが見つかるでしょう。
そこには本種やハムシ類がいるはずです。

面白いのはテントウムシ科の中に動物食と植物食がいること、
動物食のテントウはツヤのある翅を持ち、
植物食のテントウは本種のような翅をもつこと。
どんな理由からそのような分かれ方になったのでしょうか。
興味深いところです。
posted by ナマモノ at 14:02 | 沖縄 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

喰いまくれ!/ナミテントウ幼虫

2006年04月22日

テントウムシ科 Harmonia axyridis (PALLAS).
ナミテントウ幼虫
アブラムシハンター・テントウムシ。
その食欲はすさまじく、1匹で400匹のアブラムシを食すという。
そのうちの大半を幼虫時代に消費しているとか。

それほどの食欲があればあっという間に近場のアブラムシを食い尽くしてしまう。
食料がなくなったらどうするのか?
なんと共食いをはじめるらしい。

テントウムシの共食い自体は珍しくなく、最初の食事が孵化の送れた兄弟だったり
蛹化した仲間だったりするらしい。
可愛い外見に似合わず以外と修羅場をくぐっているのである。

posted by ナマモノ at 20:53 | 沖縄 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

着地大失敗/サイカブト

2005年12月12日

コガネムシ科 Oryctes rhinoceros
サイカブト
別名タイワンカブト。もともとは国内にいない種だったが農作物などと一緒に持ち込まれたらしい。

他のカブトムシと比べて一番の特徴はそのツノだろう。
雄でもホンのちょこっとしか飛び出していない。
そのためツノでは雌雄の区別が付けにくい。
雌雄の区別は腹端の毛深さで見分ける。毛深い方が雌。
腹部、しいては卵を保護するためだろうか。

実はもう一つ、国産のカブトムシと大きくちがう点を。
国産のカブトムシは季節ごとに生活史というものを持っている。
季節ごとに規則正しく発生〜成長を繰り返している。
が、サイカブトはそのようなことがなく、ほぼ年中成虫が出てきている。
これはもともと季節感の乏しい熱帯が原産だからだろうか。

さて、ひっくり返って目を赤くしているが、これは怒っているわけではない。
夜行性の動物に多いタペータムによる反射である。
posted by ナマモノ at 14:28 | 沖縄 ☔ | Comment(4) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

高速機動幼虫2/ダンダラテントウ幼虫

2005年11月15日

テントウムシ科 Menochilus sexmaculatus
ダンダラテントウ幼虫
高速機動幼虫・オキナワマドボタルと同じく、完全変態の肉食幼虫。
見ての通り六本の脚が見事に長い。
タイワンヒゲナガアブラムシなどを捕食する。

興味深い点を一つ。成虫になると前翅の模様の個体変異が激しい本種でも、幼虫時代の模様はほぼ共通。
幼虫〜蛹時代の生活が斑紋に影響するかというとそうでもなく、遺伝的に決まると言うことらしい。
posted by ナマモノ at 13:33 | 沖縄 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

潜れなくても・シロテンハナムグリ

2005年11月11日

コガネムシ科 ハナムグリ属
シロテンハナムグリ
花に潜るからハナムグリ。花が小さすぎで潜れなくてもハナムグリ。
花粉や蜜などを食べているハナムグリの中で本種は発酵した果実や樹液を好むらしい。

金属光沢が美しい甲虫。
甲虫の仲間は前翅が硬質化して後翅から腹部をおおっているため飛行が苦手な種類が多い。
中にはまったく飛ぶことを放棄している種もいるほど。
その中でハナムグリやカナブンの仲間は非常にうまく飛ぶ。
これは他の甲虫が前翅を広げて飛ぶのに対し、
前翅を内側に傾けた隙間から後翅を広げることで空気抵抗などが少ない姿勢をとれるからだとか。
非常に速い速度で飛ぶことができるがからだが重いため小回りは利きにくいらしくバイクに乗っていると正面衝突することがあって非常に痛い。

シロテンハナムグリと書いているが似たような種類がたくさんいるのであまり自身はありません。
間違いなどがあればご指摘いただければ助かります。
posted by ナマモノ at 23:11 | 沖縄 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

高速機動幼虫・オキナワマドボタル

2005年11月01日

オキナワマドボタル幼虫
ムカデやヤスデのの様にも見えますがれっきとした昆虫。
オキナワマドボタル(別名オキナワオバボタル)の幼虫です。
蜂や蝶など完全変態する幼虫はあまり足が長くなく動きが緩慢なことが多いのですが、
沖縄に多い陸棲ホタルや肉食性のテントウムシなど肉食
かつ自分で餌を捕食するタイプの幼虫はこのように機敏な体をしていることが多いです。
本種は陸貝(いわゆるカタツムリ)を餌にして育ち、成虫になるとほとんど食餌を摂らず生殖に特化した生活を送ります。
幼虫時代から光りながら地面を歩くのでヘイケボタル・ゲンジボタルをイメージしていると違和感を感じるかもしれません。
沖縄島・久米島(別亜種)に分布。
posted by ナマモノ at 15:18 | 沖縄 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 昆虫綱>コウチュウ目

生まれたところや皮膚や目の色で・キボシカミキリ

2005年10月25日

キボシカミキリ
かつてはオキナワキボシカミキリとして別種扱いされていたが、現在ではキボシカミキリの一亜種となっている。
外見の変異が激しく国内だけで十亜種、そのうち七亜種が琉球・大東列島の固有亜種らしい。

タイトルはザ・ブルーハーツの「青空」から。
地域変異の激しい本種のような生物の場合、皮膚や目の色で出身地を当てることができる。
しかしそれでわかるのはやっぱり対した情報じゃない。
種のことはわかっても個体が過ごしてきた人生はわからないじゃないか。
posted by ナマモノ at 12:55 | 沖縄 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目

大人の階段・ダンダラテントウ

2005年10月23日

ダンダラテントウ
園芸の大敵アブラムシの天敵、ダンダラテントウです。
羽化して成虫になってしまうと幼虫の時ほどアブラムシを捕食しなくなるのですが、そのかわりに羽根でアブラムシの多いところに飛んでいき次世代の卵を残してくれます。
そのおかげか、虫嫌いな女性にも比較的嫌われずにすんでいるようですね。
色彩変異の激しい種ですが、羽化直後は見ての通り透き通ったオレンジ色。なつかしのiMacの様な感じです。

ところでテントウムシを漢字で書くと天道虫。天道とは太陽のこと。
これは草木の高いところまで上り詰めてから飛び立つ彼等の習性から名付けられたという。
もう一つ、太陽にまつわる彼等の習性を紹介したい。
彼等は蛹になるときに葉の表にいることが多い。そして集団でいると蛹化するときに皆、同じ方向を向いている。
これは太陽に一番面積の広い背中を向けて、その熱を吸収するため。
こうして受けた太陽の恵が彼等の羽化を早めてくれるのだとか。
posted by ナマモノ at 23:15 | 沖縄 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 昆虫綱>コウチュウ目
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